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2025/05/13
ダウンライトとペンダント、どう使い分ける?LDK照明の基本
ダウンライトで天井をすっきり見せたい。でも、ペンダントもおしゃれで気になる…。
照明計画のご相談でよくあるのが「どっちを使えばいい?」というお悩みです。
実はこの2つ、どちらかを選ぶというよりも「どう組み合わせるか」が大切。
この記事では、それぞれの特徴と使い分け方、組み合わせ例をご紹介します。
ダウンライトが得意なこと・苦手なこと
ダウンライトは天井に埋め込むタイプの照明。 視界を遮らず、空間をすっきり見せるのが得意です。また、全体を均一に照らしたいときにも向いています。
向いている場所:通路、玄関、洗面、キッチンの作業面など
ただし注意点も:光が直線的なので、配置次第ではムラやグレア(まぶしさ)が出やすく、設置後の調整も難しいのが現実です。
照明器具の種類を徹底解説 の記事もあわせてチェックすると、器具ごとの役割がより分かりやすくになります。
ペンダントライトが得意なこと・苦手なこと
ペンダントライトは、コードやチェーンで吊るすタイプの照明です。
光を「集める」効果があり、空間にアクセントをつけたり、雰囲気を演出したいときに活躍します。
向いている場所:ダイニングテーブルの上、キッチンカウンター、吹き抜けなど
ただし、位置や高さを間違えると邪魔に感じたり、明るさが足りなくなることも。家具とのバランスに注意が必要です。

よくあるNGパターンと失敗例

・ダウンライトだけでLDKを照らしたら、眩しくて「なんだか落ち着かない」空間に
・ペンダントを吊ったらテーブルや人の頭に被ってしまった
・明るさは足りているのに、空間に奥行きや表情がない
こうした“なんとなく失敗した気がする”というケース、実は多いのです。図面上で照明の高さや配置を確認せず、感覚で決めてしまった結果です。
組み合わせ方が成功のカギ

照明は「分けて・組み合わせて」使うのが基本です。
たとえば:
キッチン → ダウンライトで作業面をしっかり照らし、カウンター上にペンダント1灯でアクセント
(ダウンライトなしでも明るく!キッチン照明の新しいアイデアと実例 も併せて読むと、照明の幅がさらに広がります。)ダイニング → テーブル中央にペンダントを主役に、周囲にやさしくダウンライトを配置
リビング → ダウンライトを控えめにして、ペンダントや間接照明で落ち着きを出す
空間の目的・家具の配置・光の広がり方を考えて組み合わせることで、“居心地のいい照明バランス”がつくれます。
さらに、自動照明プランナーCHUBICなら、これらの構成を図面上で自動でシミュレーションできます。
床からペンダントの高さも設定できるため、「この配置、明るさ足りる?」の不安を払拭しながら配置できます。

ダウンライトとペンダント、それぞれの良さを活かすには?
「結局、どっちを選べばいいの?」という疑問はとても自然です。
ダウンライトは空間全体をフラットに照らすのが得意で、天井がすっきり見えるのもメリット。
対してペンダントは、視線を引きつけるアクセントとして使えるほか、空間にメリハリをつけるのにも向いています。
実際には、「どちらか」ではなく「どう併用するか」が重要です。
用途や雰囲気に応じて役割を分けることで、LDK全体の居心地がぐっとよくなります。
たとえばダイニングでは、テーブルの真上にペンダントを吊るすことで、食事の場が印象的に演出されます。
このとき気をつけたいのが高さです。目安としては、テーブルの天板から60〜80cmの位置に光源がくるようにすると、まぶしさもなく、会話の邪魔にもなりません。
高すぎると空間に埋もれてしまい、低すぎると圧迫感が出てしまうため、バランスを見ながら決めるのがポイントです。

照明構成のパターン例(まとめ)
シーン | 主照明 | 補助照明 | ポイント |
キッチン | ダウンライト | ペンダント or ライティングレール | 作業効率と雰囲気を両立 |
ダイニング | ペンダント | ダウンライト | 食事を囲む場を演出 |
リビング | ダウンライト(控えめ) | 間接照明 or フロアライト | 落ち着きとゾーニングを意識 |
【まとめ】まずは図面で“試してみる”
ダウンライトもペンダントも、それぞれに良さがあります。
大切なのは、空間や暮らし方に合わせてバランスよく組み合わせること。
とはいえ、「この位置でちょうどいい?」「明るさは足りる?」と迷うのも自然です。
CHUBICなら図面上で空間に合った器具タイプを組み合わせながら照明を配置し、明るさのシミュレーションまで可能。
感覚に頼らず、目で見ながら選ぶことができます。