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2025/04/08

【実例】7万円でLDK照明を設計する方法|28㎡の低予算プランを解説

「LDKの照明、なるべくコストを抑えたい…でも妥協はしたくない」
そんな方に向けて、約7万円で設計された28㎡のLDK照明プランを、器具・配置・価格すべて公開します。

この実例では、どんな器具を選び、どこに配置すれば快適な空間をコスパよく実現できるかを具体的に紹介。
CHUBICのような照明計画ツールを使えば、自分の間取りでも照度や配置を事前に確認することが可能です。

もっと予算別に比較したい方は 5万・10万・30万の照明プランをまとめた記事をご覧ください。

今回の照明配置事例:28m2のリビングダイニング

 この記事では、面積28㎡と天井高2.7mのコンパクトなLDKにおける照明配置について、コスパを重視した実例をご紹介します。

  • 間取り: LDK 面積: 28㎡ 天井高: 2.7m

  • 使用器具数:9灯

  • 総額(希望小売価格):72,800円 (2,600円/㎡)



では各部屋のポイントと注意すべき要素をご紹介します。


POINT ①

キッチンは4.1Wと6.8Wのダウンライトを適度に組み合わせる。付けすぎに注意!

キッチンの照明計画は、料理や調理の効率性だけでなく、視覚的な快適さも考慮に入れる必要があります。そのため、6.8W(KOIZUMI 7200 W35)と4.1W(KOIZUMI 7201 W35)のダウンライトを組み合わせて使用するのが理想的です。4.1Wのダウンライトは、全体的な明るさを提供し、特定のエリアに焦点を当てるのに適しています。一方、6.8Wのダウンライトは、作業エリアに強い照明を提供し、調理中の細かい作業をサポートします。

また、ダウンライトは直下に強く光を当てるため、影を作り、料理や調理を困難にする場合があります。今回の事例では、作業を妨げないように、キッチンの天井面の中心に4.1Wのダウンライトを2灯配置し、さらにキッチンカウンターの真上には、キッチンでの作業を補助する6.8Wのダウンライトを2灯追加しています。

6.8Wのダウンライトを多く付けすぎると、キッチンが過度に明るくなり、視覚的なストレスを感じる可能性がありますので、6.8Wは細かな作業をやる場所に限って使用する方法をお勧めします。

このように、キッチンの照明計画は、単に明るくするだけでなく、機能性と視覚的快適さを両立することが求められます。次の章では、ダイニングエリアの照明について詳しく説明します。


キッチンのおすすめの照明プラン:

  • 天井面の中心: 4.1Wのダウンライト  2灯

  • カウンターの真上: 6.8Wのダウンライト  2灯

おすすめの照明器具

  • KOIZUMI 7200 W35 ( 天井面の中心)

  • KOIZUMI 7201 W35 ( カウンターの真上)



POINT ②

ダイニングエリアのダウンライトは配置場所がカギ

ダイニングエリアは家族が集い、食事を楽しむ場所です。そのため、このエリアの照明計画は、家族のコミュニケーションを活性化させ、食事を美味しく見せるための要素を持つべきです。

4.1Wのダウンライトは、ペンダントライトより見た目もスッキリしつつ価格が安いことが多いため、安さ重視の照明計画におすすめの照明器具です。また、ダウンライトは光が下向きに配光される特性を持つため、テーブル上の食事に焦点を当て、食事を美味しそうに見せ、家族の会話を引き立てます。

しかし、ダウンライトを設置する際には、配置と配光範囲を考慮することが重要です。配置が適切でないと、テーブル全体が均等に照らされず、一部が暗くなってしまいます。逆に、ダウンライトの配光範囲が広すぎると、エアコンなど見せたくない部分に余分な光が飛び散りすることがあります。

この照明プランでは、ダイニングテーブルを捉えて、中央にダウンライトを狭い一直線上に3灯集中配灯することで、中心から光が拡散し、ダイニングエリア全体の明るさを確保しつつ、壁面に設置するエアコンや家具などの余計なものを照らさずに済むという効果があります。

自分の家ならどうなる?」と気になった方は、CHUBICで配置や明るさをチェックできます。

ダイニングのおすすめの照明プラン:

  • ダイニングテーブルの真上 : 4.1Wのダウンライト  3灯


おすすめの照明器具

  • KOIZUMI 7200 W35


 

POINT ③

安さ重視なら、リビングはシーリングライト一灯で十分!

リビングエリアの照明選びで、予算を最優先したい場合、シーリングライトが一番のおすすめです。シーリングライトは、その名の通り天井全体を照らす照明で、幅広い種類が市場に出回っており、低価格なモデルも多数存在します。シーリングライト一つでリビング全体を充分に明るくすることが可能で、特にコンパクトなリビングスペースでは最適な選択と言えるでしょう。

さらに、シーリングライトの多くはリモコンで操作でき、明るさ調節や色温度の変更など、機能性にも優れています。これにより、時間帯やシチュエーションに応じた照明調整が可能となります。一般的にダウンライトよりも設置が容易で、工事費用を抑えることもできるため、初期費用を抑えつつ、快適なリビング空間を実現することができます。

しかし、シーリングライトだけでは、照明が均一に広がりすぎてしまい、空間に奥行きや立体感が出にくいというデメリットもあります。そのため、安さだけでなく、空間の演出も重視する場合は、フロアライトやテーブルライトを組み合わせることで、より豊かな照明表現を楽しむことができます。


リビングのおすすめの照明プラン:

  • 天井面の中心: シーリングライト  1灯


おすすめの照明器具

  • KOIZUMI AH 48987L


まとめ|工夫次第で7万円でも満足できる

  • コスパを上げるポイントは「器具の数」ではなく配置と目的の明確化

  • 明るさの“質”と“視線の流れ”を意識することで、少ない器具でも快適に

  • 今回紹介した事例のように、具体的な構成から逆算してプランを立てることが成功の鍵

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