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2025/05/13
【2025年版】部屋別ルクスの正しい目安
「なんだか暗い…」「明るいけど落ち着かない」
照明にまつわるそんなモヤモヤ、実は“ルクス”が原因かもしれません。
“ルクス”とは、照らされる面積あたりの明るさ=照度を示す単位です。
適切なルクスは、部屋の用途や過ごし方によって大きく変わります。
この記事では、2025年最新版の視点から、リビング・寝室・キッチンなど主要な部屋別に「ちょうどいい明るさ」を詳しくご紹介します。
そもそも「ルクス」って?
ルクス(lx)は、1㎡あたりに届く光の量のこと。
照明のパッケージでよく見る「ルーメン(lm)」が“光の総量”だとすると、ルクスは“その光がどのくらいの範囲に届くか”を示します。
たとえば、同じルーメン数でも狭い範囲に集中して照らせばルクスは高くなり、逆に広く拡散すれば低くなります。
照明の「明るさ感」は、このルクスによって左右されるのです。

ルクスとルーメンの違いをもっと知りたい方は:
[ルクスとルーメンの違いとは?正しく使い分けるコツ] をご覧ください。
各部屋の用途に必要なルクスの目安【早見表付き】
照明に“正解”はありませんが、以下の目安を押さえておくと大きな失敗は防げます。
用途 | 推奨ルクス | |
リビング | 200〜500lx | 落ち着きと作業の両立。調光や間接照明を使って「変化のある明るさ」を演出しましょう。 |
寝室 | 100〜200lx | リラックス重視。ベッドサイドランプ+温かみのある色温度(2700K前後)が◎ |
キッチン | 500〜750lx | 明るさ命。手元に影を作らないよう、少し前側から照らすのがコツ。 |
ダイニング | 300〜500lx | 食事が美味しく見える光を。ペンダントライト+間接照明の組み合わせも人気。 |
洗面所/トイレ | 200〜400lx | 顔色が自然に見える明るさで清潔感をキープしましょう。 |
子ども部屋 | 300〜500lx | 勉強や遊びに対応できる多灯分散+可変式がおすすめ。 |
書斎/ワークスペース | 500〜750lx | 長時間作業ならしっかり明るく。目に優しい演色性(CRI 95以上)も重要です。 |
「数値」だけでは測れない、暮らしに合った照度
「ルクス」はあくまで指標です。
本当に大切なのは、その明るさが“自分の暮らし”にフィットしているかどうか。
たとえば寝室で読書をしたいなら、ベッドサイドに読書灯をプラスすべきですし、キッチンで料理写真を撮るなら、演色性の高いライトを使うことで一気に仕上がりが変わります。
色温度と照度の相性について詳しく知りたい方はこちらをご参考ください:【色温度と照度のバランスのよくある失敗】

家庭内の全般照明基準
キッチン(作業エリア):500〜600ルクス
キッチン(一般エリア):200〜300ルクス
寝室(読書エリア):500ルクス
寝室(一般エリア):100〜200ルクス
子供部屋(遊びエリア):300ルクス
リビング(一般エリア):200〜300ルクス
リビング(テレビエリア):50ルクス
書斎・読書エリア:500ルクス
トイレ・浴室(一般エリア):200ルクス
トイレ・浴室(鏡エリア):400〜500ルクス
廊下・階段:100〜200ルクス
自分でルクスを測る or 計算するには?

「今の照明、ルクス足りてる?」と思ったら、確認方法は3つ。
① スペックからざっくり逆算
照明のルーメン値から、部屋の面積で割るだけでおおよそのルクスが分かります。
例)800lm ÷ 2㎡ = 400lx
② スマホアプリや照度計を使う
無料アプリや専用の照度計を使えば、実際の部屋の明るさを測ることも可能です。
③ 自動照明設計ツールCHUBICを使う
いちいち調べたり測ったりするのは面倒…という方はCHUBICなら、空間に配置された家具の作業面エリアを”ちょうどいい”明るさを自動で計算します。ダイニングテーブルが暗すぎるなどのミスを事前に防ぐことができます。
器具の種類・数・配置まで自動で最適化されるから、迷わずベストな照明プランを選べます。
まとめ
明るさ=ルクスは部屋の用途ごとに設計するべき
目安に加えて「どんな暮らしをしたいか」も意識する
数値にとらわれず、心地よさで選ぶのがコツ
迷ったら、無料プランナーでプロに聞くのが早い!
CHUBICでは、図面をもとに複数の照明プランを自動生成するため、自分に合った選択肢を比較しながら検討できます。
理想の空間を、まずはシミュレーションで体験してみてください。