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2025/06/24
部屋別の最適な照明配置とは?リビング・寝室・キッチン編
「明るさは足りているはずなのに、なんだか居心地が悪い…」
そんな声をよく耳にします。
その違和感の原因は、照明の“配置”かもしれません。
照明は器具の種類や明るさだけでなく、光がどこに落ちるかによって空間の印象が大きく変わります。
この記事では、CHUBICのユーザーインタビューや実際の現場の声をもとに、リビング・キッチン・寝室など部屋ごとの最適な照明配置をご紹介します。
1. なぜ配置が重要なのか?
照明を選ぶとき、「ルーメン(明るさ)」や「デザイン」に目が行きがちです。
しかし、CHUBICユーザーコミュニティや現場でのヒアリングでも多く挙がるのが、配置の後悔や不安。
ペンダントの高さや位置がテーブルと合っておらず、違和感がある
手元が暗くて使いにくい
ベッドの真上に眩しい照明がある
「明るさは十分なはずなのに、暮らしに合っていない」ことが意外と多いのです。
2. リビング|目線の先に明かりを届ける

リビングは、団欒、遊び、テレビ、読書など、さまざまなアクティビティが行われる空間。目的に応じて「どこに光が必要か」を意識して配置することがポイントです。
たとえば:
ソファでくつろぐ → ソファ上に配置されたダウンライトは、目に直接光が入らないよう角度を調整し、柔らかい光でくつろぎ感を高めるのがコツです。必要に応じてスタンドライトを追加すれば、明るさを調整しやすくなります。
読書や遊び → 手元を照らす位置に明かりを確保
テレビ周辺 → 間接照明で明暗差を軽減し、目の疲れを防ぐ
さらに、空間の中央ではなく、四隅に照明を加えることで空間に奥行きが出て、より広く感じられます。
CHUBICでは、間取りと家具の配置をもとに、こうした「目線の先に必要な光」を自動で判定し、器具の配置を提案できます。
3. ダイニング|光の高さと色温度が印象を決める

ダイニングで主役になるのはダイニングテーブル。空間の中心に来るこのエリアには、ペンダントライトを使って「食事の時間を特別に演出する」配置がおすすめです。
ペンダントの高さは、テーブル天板から60〜80cmが目安
広さに応じて複数灯に分けるとバランスがとりやすい
食事の時間をより心地よくする照明の工夫には、主に2つの方法があります:
① 電球色(2700K前後) にすることで、家族との食事がよりあたたかく感じられます
② 電球色+高演色(CRI92以上) にすることで、料理がより美味しそうに見えます
CHUBICでは、ペンダントライトの高さを床から指定することで、配置やバランスも含めて自動的に提案されるため、実際の家具配置に合わせた最適なプランが簡単に検討できます。
4. キッチン|手元の影をつくらない工夫を

キッチンは、明るさが求められる作業空間。特にシンク・作業台・コンロまわりなど、手元がしっかり照らされることが重要です。
ダウンライトは真上ではなく、少し前方にずらして配置することで、立った人の影が手元に落ちるのを防げます
棚下灯やライン照明で足りない手元の明るさを補助
シンクまわりでは、作業面を照らすスポットライトも有効
色温度は中間色(3500〜4000K)がおすすめ。冷たすぎず、手元が明るく見えます
関連記事:ダウンライトなしでも明るく!キッチン照明の新しいアイデアと実例
5. 寝室|明るさよりも落ち着きを重視

寝室は、リラックスするための空間。全体を明るくするよりも、必要な場所にだけ光を届けるようにするのが基本です。
ベッドの真上は避けて、足元や壁際にダウンライトを配置
枕元にはブラケットやスタンドライトを組み合わせて読書灯に
クローゼット周辺には照度を確保し、服を選びやすくする
四隅に照明を配置することで空間が広く感じられる効果も
明るすぎると睡眠の質を下げる可能性があるため、色温度は電球色(2700K前後)を選ぶとよいでしょう。
6. 玄関|靴まわりを照らして動線をわかりやすく

玄関は、靴の脱ぎ履きや荷物の出し入れなど、立ち止まって作業することが多い場所。
間接ライン照明を足元に仕込むと、靴の出し入れがしやすくなる
鏡がある場合は顔が明るく見えるように上部から照明を当てる
足元に光があることで、空間全体の印象もやわらかくなります。
7. バスルーム|実用性とリラックスを両立

バスルームでは、「しっかり見えること」と「リラックスできること」の両立が大切です。
顔に影ができないよう、鏡まわりには横方向に広がる照明を配置するのがおすすめです。(上記の写真では、0〜90°に配光するライン照明を使用し、影を防いでいます)
洗濯機まわりにはダウンライトを配置し、汚れの確認をしやすく
トイレでも、ダウンライトを天井中央ではなく後方の壁付近に設置することで、影や暗がりを防ぎ、清潔感をアップします
まとめ|“暮らし方”から照明を考えると、配置の悩みが解決する
「どこに照明をつければ正解なのか?」
迷ったときは、「この部屋で何をするのか」「どこで明かりが必要なのか」に立ち返って考えてみてください。
CHUBICなら、間取り図をアップロードするだけで、空間の使い方に基づいた照明パターンを自動で提案してくれます。器具の数や明るさのバランスも自動計算されるので、配置の悩みも解決しやすくなります。